「かんじる比良」誕生秘話

ギャラリー skog のブログより 2008-11-05.

「かんじる比良」と言う言葉を聞いて「かんじるって?何を」
「だから、比良をよ」
「比良の何をかんじるの?」
「比良にある全てをよ!」

びわ湖に比良山脈がせまる細長い土地、それが比良なんです。そこには雑木林があり、里山の生活もあります。今では珍しくなったしし垣といって獣と人間が住み分けをするために作られた石垣も残されています。

毎日、びわ湖と比良山を眺めている間にこの自然をもっと大勢の人に知って欲しいという気持ちがモリモリと湧き上がり、同じ気持ちだった「ほっとすてぃしょん」の山川君江さんとある日、立ち話をしている時に思いがいっきに爆発、「かんじる比良」は2007年11月、20店のショップと作家さんのご協力で始まりました。

かんじる比良 2007 マップ

比良の雑木林や湖はモノつくりの人たちの創作の場としても愛されており、地域の作家さんのご協力で比良川の畔で野外造形展も実現できました。2回目以降は「滋賀の作家展」が地域のお寺の本堂で開催され、3回目、大津市の歴史博物館で比良から離れて開催する事も試みました。

自然、歴史、アート、文化、食を柱に歴史ハイキング、コンサート等を開催し、食部門では比良の地らしい食材を工夫して「かんじる比良」を支えました。それぞれで活躍される方々のご協力で「かんじる比良」は成長し、沢山の方に比良に足を運んで頂きました。

2008年は大津市の新パワーアップ・夢実現事業に認定され、のぼり、巡回バス、ポスター、ガイドブックがパワーアップされました。何も知らなかったから出来たようなものですが、あれこれと迷っていたら今日の「かんじる比良」は生まれてなかったのかも知れません。

比良は京都、大阪の通勤圏内でもある事から若い方が住み始めています。「かんじる比良」はこれから若い力で、水面に広がる波紋のように育っていくことでしょう。